移住してお気に入りの商品に囲まれて過ごす

「安くて使えたら何でも良い」がこれまでの節約生活における私のポリシーでした。
このような私が、引っ越し後に一目惚れして衝動買いしたガラス製の小物入れ。
お気に入りの商品を手にするたび、これまで味わったことのない "満足感" を得るようになりました。
この出来事がきっかけとなり、節約に対するこれまでの考えが一変。
今回は、私の "モノ" に対する考えや欲しいと思わせる商品の条件についてお話します。
これまでの買い物について

私は18歳のころから一人暮らしを続けています。
そのころから続く過度な節約生活のため、「安くて使えたら何でも良い」というモノに対する無頓着さが身に沁みついていました。
また、普段の生活でも「買わないことが最大の節約」と掲げ、タイムセールなどの予期しない安売りでも必要がなければ興味すら示しません。
どんなに必要な物でも "安さ" が最優先であり、デザインといった "見た目" は二の次です。
例え一目惚れするデザインや機能の商品があっても我慢することが日常化し、安い商品で代用できないか考える始末でした。
そして、安い商品を購入する際は100円ショップが定番。
日頃から近所にある異なる企業の100円ショップをチェックし、単品の購入だけではなく複数の商品を組み合わせて機能的に使えるものを自作したりしていました。
家電や家具などの比較的高価な商品であれば、中古品を購入し使用することもありました。
このようなこともあり、普段使いの商品に対して "感動" することはほとんどありませんでした。
価値観が変わる時
これまでの節約生活により、必要最小限の品物または廃棄するにも抵抗がない安い商品に囲まれていたため、引っ越しの際は荷物が極端に少なく楽に搬出・搬入することができました。
これまでの4畳半暮らしでは我慢することにより少ないモノで生活してきましたが、それが4LDKの広い家への引っ越し。
より快適に過ごすため、モノを揃えようと思うもこれまで身に沁みついた『節約癖』は簡単には抜けません。

モノが増えない状況の中、前述したガラス製の小物入れの件が私の価値観を変えました。
あるインテリア雑貨の店で目に留まったガラス製の小物入れ。
ちょうど調味料やスパイスを保存する入れ物をどうするか考えていたため、この商品の前で足を止めました。
値段は張りますが、ガラス製であるため永く使えること、何より形状が気に入りました。
一見ガラスのキューブですが、その透明な器に色彩豊かな調味料やスパイスを入れ、並べて置くだけで面白い『絵』になることが想像できました。
今までの私であれば、その辺にある空き容器を調味料入れとして利用していたでしょう。
生活環境が変わったこともあり、柄にもなく "衝動買い" をしていまいました。
早速、小物入れに各種調味料や唐辛子などのスパイスを入れ、調理の際、すぐに手の届くところに配置。
使い勝手もさることながら、やはり目に飛び込んでくるキッチンの風景が面白い『絵』になっていました。
普段使いできる気に入った小物を身近に置くことで得られる満足感。
当たり前かもしれませんが、私にとってはこれまでの生活で得ることのなかった体験です。
この出来事がきっかけとなり、『モノと値段』に対するこれまでの考えが変わりました。
少々値が張っても気に入った商品を揃えて得られる満足感が普段の生活や気分を潤すのであれば、購入する価値のあるモノであると思うようになりました。
あまりにも高額な商品は別ですが、これからは我慢することは控え、気に入った商品を集めようと決心しました。
私のモノに対する根本的な考え
根っからのプラスチック嫌い

タイトルにあるように、私はプラスチック(石油製品全般)を使用することに抵抗があります。
「プラスチック製品」=「安物の象徴」という個人的なイメージもありますが、幼少期の体験も尾を引いています。
幼いころ、プラスチック製の容器に熱い飲み物が注がれ、それを口に近づけた時に嗅いだ "薬品臭さ" が今でも脳裏に焼き付いています。
現在では昔のように露骨に "薬品臭さ" が感じられるプラスチック製品は少ないですが、それでも石油製品でできた容器に入れられた料理を口にすることには抵抗があります。
そのようなトラウマもあり、本来であれば身の回りにプラスチック製品を置くことは避けたいのですが、便利な現代社会において完全に排除することは不可能です。
また、これまでの節約生活でプラスチック製の安物を使用することに慣れてしまい、昔ほど抵抗しなくなった自分もいます。
移住し新しい生活を送ることをきっかけに、気に入ったものに囲まれて過ごすことを考えると必然的にプラスチック製品を選択することはなくなり、身の回りから徐々に少なくなっていくことでしょう。
私はミニマリスト?
良く聞く馴染みのない言葉に『ミニマリスト』というものがあります。
その使われ方から、"物欲のない世の中を達観した修行僧のような人物" だと思っていました。
改めて調べてみると、以下のような意味合いで使われていました。
持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人。自分にとって本当に必要な物だけを持つことでかえって豊かに生きられるという考え方で、大量生産・大量消費の現代社会において、新しく生まれたライフスタイル。

私の場合、意識して必要最小限のモノだけで暮らすことを目標としてきたわけではないのですが、当てはまる考え方もあります。
節約生活において安物を必要数揃えることと矛盾しますが、長年使える丈夫で気に入ったものであれば高額であっても購入することはあります。
例えば、今でも愛用している木製の椅子があります。
シンプルですが変わったデザインが気に入り、使われている材質や座り心地も考慮し、店に通い続け悩むこと1ヶ月。
5万円もしましたが、長年使用でき経年変化による味わいを楽しむことを考えると後悔のない買い物でした。
このように「自分にとって本当に必要な物だけを持つことでかえって豊かに生きられる」という考え方には賛同できますが、人より少ない物だけで生活できることを誇るわけではありません。
また「豊かに生きられる」といっていきなり『浪費家』になることはあり得ません。
節約することはこれからの人生においても続くことであり、気に入ったものは無理のない範囲で買い揃えるという新たな考え方が移住を期に加わっただけのことです。
『欲しい』と思わせる商品の特徴
今回この記事を書くにあたり、過去の買い物を思い返してみると『欲しい』と衝動的に思った商品には傾向が見られました。
まとめてみると以下の通りであり、いずれか1つには当てはまっています。
素材
木や金属、石や土、革などの自然素材
デザイン
シンプルで飽きの来ないもの、レトロを感じさせる色調や造形
機能性
必要最小限の機能、省エネなどランニングコストに優れているもの
耐久性
長期間使用できるもの、経年変化により味わいが生まれるもの
この商品に対する価値観は、今後年齢を重ねても変わることはないと思います。
本ブログサイトでは、私の気に入った商品について使用した体験談や購入を検討するための記事をまとめる『生活改善』というカテゴリを設けています。
もし、このような価値観に興味をお持ちの方がいましたら、『生活改善』の記事もチェックしてみてはいかがでしょうか。