新居でもテレビを視聴したい ~できるだけ費用を抑えるには~
"ライフライン" と呼ぶには些か強引ですが、テレビも情報ツールの一つです。
視聴時間がめっきり少なくなったとはいえ、新居でもテレビが映るようにしたいもの。
今後も視聴回数や試聴時間が少なくなることを考えると、できるだけ費用はかけたくはありません。
今回は、新居にてテレビを視聴するために集めた情報や経験したことについてお話します。
はじめに
テレビ中心の生活から解放されるようになって久しい今日この頃。
あまり観なくなったなったとはいえ、見たい番組が「全くない」わけではありません。
そのため、初期費用や維持費といったテレビの視聴にかかる費用はなるべく抑え、安く済ませる方法はないか思案しました。
(NHK受信料は今回の費用に含みません。)
物件購入の際にお世話になった不動産屋さんの話では、新居にはすでにケーブルテレビの配線が通っており、契約を再開することで使用可能とのこと。
ケーブルテレビを契約し毎月利用料金を支払うか、初期費用はかかるが室外アンテナを屋根に設置するか、悩むところです。
視聴方法① 簡易室内アンテナ
中古物件の決済を終え、新居の鍵を入手して真っ先に行ったことの一つに、これから暮らす地域にて地上デジタル放送の電波が受信できるか確認することでした。
携帯電話からワンセグ放送が視聴できることを確認。主要なチャンネルはすべて受信できていました。
この電波状況の確認は、室内アンテナの購入を決めるためのものであり、受信できることが分かったためその購入に踏み切りました。
試聴までにかかる費用
私が購入した室内アンテナの値段は1800円ほど。
価格重視で室内アンテナを選べば、3000円未満でインターネット上から購入できます。
見た目はA4サイズほどの下敷きのようなプラスチックの薄い板にケーブルが繋がっている簡素な造り。
たとえこの室内アンテナを使って電波を受信することができなくても諦められる値段の範囲です。ダメもとで購入しました。
もし、通常の屋外アンテナと遜色なく安定して電波を受信できるようであれば、使い続けようと考えていました。
利用した感想
新居にテレビを搬入し、購入した室内アンテナのケーブルをテレビの背面に接続。
アンテナとなる薄い板を東京の方向(正確には地上デジタル放送の電波塔であるスカイツリー)に向け、各放送局のチューニングを行い、リモコンの番組ボタンを押下。
放送局によってはノイズが走りきれいに映らないチャンネルもありましたが、思っていた以上に電波を受信できていました。
それから電波が安定する位置を探すため、アンテナ本体を高い位置に掲げたり窓際に向けたりと試行錯誤。
最終的に、比較的安定したガラス窓の上部にアンテナをテープで貼り付けました。
主なキー局は映りますが、地方ローカル局の中には電波受信圏内ではあるが全く映らない局もありました。
その後、室内アンテナのオプションであるブースター(受信した電波を増幅する装置)も使ってみましたが、地方ローカル局には効果はありませんでした。
数日ほど使ってみましたが、これまで安定して映っていたチャンネルも天候や時間帯によって電波が上手く受信できず、ノイズが走るなどの不具合が生じました。
安い簡易的な室内アンテナでは、安定してテレビ番組を見ることは無理なようです。
視聴方法② 屋外アンテナ
「テレビを視聴する」といえば、屋根の上に魚の骨のような形状のアンテナを立て電波を受信するイメージがあります。
ところが、新居にはすでにケーブルテレビの配線が通っており、再契約するだけでテレビが試聴できました。
ケーブルテレビは毎月利用料金を支払う必要があり、屋外アンテナは初期費用こそかかりますがその後の維持費はかからない。
どちらの方法でテレビを視聴するか迷ったため、手始めに屋外アンテナの設置費用について調べてみました。
試聴までにかかる費用
地上デジタル放送用の屋外アンテナ本体の価格は、数1000円~20000円ほど。
居住エリアの電波状況を調査した上、適したアンテナを購入する必要があります。
(ほとんどの業者にて調査費用は無料)
また、屋外アンテナには定番の屋根に設置するタイプから外壁や屋根裏に設置するタイプまであります。
設置工事に関しては、専門業者からアンテナ購入先の家電量販店まで、設置についての相談や工事依頼を行うことができます。
その費用は「アンテナ本体+設置費用込みで20000円~」という安い業者も存在しますが、私がインターネットで調べた限りでは、アンテナ本体も含め予算は40000~60000円ほどかかりそうな印象でした。
長期間利用することを考えると…
初期費用さえ支払えば、その後のランニングコストがかからないことが最大のメリットです。
何事もなく長期間使用し続けることができれば安上がりです。
しかし、屋根の上や外壁上部といった場所に設置するため、素人では簡単には手が出せません。
そのため、不具合の調査や修理などを業者に依頼することになり、予期せぬ出費が発生する可能性があります。
また、屋外アンテナは本体を支えるため、屋根や壁面にワイヤーや金具などをビスを使って留める必要があります。
もし、台風などの強風に煽られてアンテナ本体が破壊された場合、それを支えている屋根や外壁も被害に遭う可能性が高いです。
アンテナの修理や交換に関する費用だけではなく、家屋の修理費用まで発生しては "安上がり" どころではありません。
視聴方法③ ケーブルテレビ
結果として、私はケーブルテレビによる試聴方法に決めました。
新居にはすでに最寄りの電柱からケーブルが引き込まれ、ケーブルテレビの配線が室内に通っていました。
そのため、工事費用が安く抑えられたことが決め手になりました。
私の場合、テレビを観る機会が少ないため、料金が一番安い地上デジタル放送のみ受信できるプランに決めましたが、今後映画や海外ドラマなどを観る機会が増える場合、料金プランを変更してBS・CS放送のチャンネルを複数利用することによりそれも可能になります。
試聴までにかかる費用
新居の場合、配線は通っていましたが古い仕様であるため、デジタル回線に変更する必要がありました。
その仕様変更に伴う工事費用は無料であり、初期費用としては契約再開に伴う工事費2000円のみで済みました。
(ただし、デジタル回線変更に伴う無料サービスは一定期間利用することが条件であり、その期間内に解約すると違約金が発生します。)
毎月の料金プランを決める際、担当者には「テレビはあまり観ない」「地上デジタル放送のみ試聴したい」と伝えましたが、一番安いプランでも毎月1600円かかるとのこと。
しかも、地上デジタル放送だけではなくBS・CS放送のチャンネルがいくつか付いてくるプラン。
続けて担当者が説明するには「このプランを6ヶ月契約し、それから地上デジタル放送のみの別プランに変更できる」とのこと。
その説明に一応納得し契約。毎月1600円を支払って試聴していましたが、半年経過してすぐにカスタマーセンターへ連絡を取り料金プランを変更しました。
現在は月額750円で地上デジタル放送のみを視聴しています。
利用した感想
ケーブルテレビに加入して2年経過。
今のところ、テレビ画面の状況に関しては不具合もなく安定して試聴できています。
気になるのは毎月の支払い。
仮に屋外アンテナを設置したとして、初期費用を50000円と仮定します。
現在のケーブルテレビ月額利用料金が750円であるため、年間9000円の出費。
約6年ほどで屋外アンテナの初期費用を上回ります。
やはり長期的に利用すれば費用面では屋外アンテナに分がありますが、台風などの予期せぬ被害に遭うことを考えるとアンテナ本体だけではなく建物へのダメージも心配です。
それに、月額750円は毎月発生する光熱費等を抑えることにより微々たる金額になります。
長期間そしてあらゆる要素を考えると、私にとってはケーブルテレビがベストな選択でした。