移住して初めての確定申告
コロナ禍により "雇い止め" にあった令和2年。
半年ほど給与を得ていたため、少額の『還付金』に期待しつつ自ら確定申告を行いました。
移住後初であり不慣れな土地での確定申告。
しかも、前回の確定申告からかなり年数が経っており、申告手順もうろ覚えな状態。
今回は、移住先にて久しぶりに行った確定申告の様子についてお話します。
確定申告の準備
派遣社員でも年末調整により納税額の調整が行われます。
私の場合、令和元年分は所属する派遣会社が年末調整を行ってくれました。
しかし、令和2年6月末に契約が打ち切られたため、令和2年1月1日~6月30日までの給与所得に関する納税額の調整が必要に。。
自ら確定申告を行うことになりました。
東京で暮らしていたころ、複数のアルバイトや退職した際に確定申告を行った経験があり、その際に数万円ほどの『還付金』を受け取りました。
今回も『還付金』の受け取りを期待し、確定申告を行うことにしました。
源泉徴収票の取得
私が登録している派遣会社では、インターネット上から『源泉徴収票』を取得することができます。
契約が打ち切られてから7ヶ月ほど経ちましたが、派遣会社が運営するサイトにある個人ページは今でも利用することができ、そこから取得します。
取得方法は、データをダウンロードし自ら紙面に印刷するか、郵送による発行依頼を行い自宅に届けてもらう方法があります。
私の場合、予備も含め2部の発行を依頼。数日後に自宅に届きました。
申告会場と申告期間について
今回、私が行う所得税の確定申告は、例年であれば 2月16日~3月15日 までが申告期間です。
しかし、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の影響もあり、今年は期限を1ヶ月延長。
令和3年 2月16日~4月15日 までが申告期間になりました。
申告会場などの詳細を調べるため、市が運営するサイトへ。
提出するだけであれば市役所でも可能であり、確定申告書の作成および提出については市内に特設会場を設けているとのこと。
ただし、作成および提出を市内で済ませるのであれば、3月15日まで。延長期間に関しては管轄する税務署にて行うとのこと。
また、作成に関しても特設会場にて申告できない内容があるため、その場合も管轄する税務署へ出向く必要があります。
このご時世。なるべく自宅から申告を済ませるべきなのでしょうが、PCからの手順が煩雑であったため断念。
移住して初めて確定申告を行うということもあり、利用したことのない会場や「どのような雰囲気か」といった興味から、申告会場へ足を運ぶことにしました。
確定申告開始および終わりの週は混雑すると考え、期間半ばである3月初めの週を狙って申告することにしました。
不慣れな場所にある申告会場
移住して2年ほど経ったとはいえ、"市内" のすべての場所を把握しているわけではありません。
今回の申告会場の場所も初見であるため、会場までのルートを地図で調べました。
良く利用する国道から外れた場所にあり、大体の位置を把握してから申告日当日を迎えました。
・源泉徴収票
・身分証明書 (運転免許証など)
・マイナンバーが確認できるもの
・本人名義の預金通帳
・印鑑
入場規制された申告会場
心配してた天気も問題なく、開場時間を1時間ほど過ぎたころに自宅を出発。
事前に把握した道順に従い進んでいくと、迷うことなく申告会場に到着しました。
広い駐車場に駐車している車はまばらであり、混雑は避けられたようでした。
申告会場入り口へ向かうと、職員の方による検温とアルコール消毒を促され手続きへ。
そこで用件を伝えると、番号と諸注意が書かれた紙を渡され、付近にある時刻表とその番号を見比べました。
すると、私が入場できるのは [ 12:00~ ]。今から1時間半後になります。
駐車場に車が少なかったのは "混雑していない" のではなく「待ち時間の間、会場を離れている」と知りました。
会場近辺は訪れたことがなかったため、1時間半の "時間潰し" を兼ねて徒歩による散策を行いました。
入場30分前に会場に戻りましたが、まだ入場できず。職員に待合室で待機することを勧められ、そこで時間を潰しました。
入場10分前にやっと会場に入ることができました。
いざ申告会場内へ
入り口で必要書類を受け取り、会場内へ。
そこは大きなイベントホールであり、ホール中央に数10脚のパイプ椅子が並べられています。
その椅子に申告者が座り待機していましたが、人数はまばら。
入場規制の結果、混雑は避けられていました。
私も大きく間隔を開けて椅子に座り、必要書類に目を通しました。
それは、事前に必要事項を記入し、職員が申告書作成を円滑に進めるための書類でした。
申告者の住所・氏名・電話番号に始まり、振り込み先の通帳に関する情報、源泉徴収票を書類に添付。
中でも気になったのは、本日来場した者の氏名と電話番号を入力する欄。
その注意書きには「申告会場が感染源になった場合、この情報から経路を調査する」旨の内容が記載されていました。
記入を終え、自分の番号が呼ばれるのを待っていましたが、なかなか呼ばれません。
それもそのはず。番号が呼ばれても会場にいない申告者はスキップされますが、時間通りに入場していないスキップされた申告者が横入していたためスムーズに進みません。
入場してから40分。やっと私の番になりました。
職員に促され、感染防止のためビニールシートで区切られた対面できる小さな机へ。
必要項目に記入した書類を渡し、本日の目的と用意した書類(源泉徴収票)の確認。
それから確定申告書作成のスペースへ。
確定申告書の作成
PCが用意されているスペースへ向かおうと席を離れようとしたとき、対応した職員に「申告書の作成は初めてですか?」と不意に聞かれました。
私は「以前タッチパネルの操作で作成したことがある」と答えたところ、様子が一変。
『利用者識別番号』の有無を問われましたが覚えがなく、先ほどの必要書類の項目にも「なし」と記入していました。
それから「以前住んでいた場所で確定申告を行った」旨の説明を行い、当時暮らしていた住所をその必要書類の端に記入。
「しばらくお待ち下さい」と一言。職員はその書類を持って席を外しました。
それから5分ほど経ったころ、職員が戻り、事の経緯を説明してくれました。
本来であれば、以前にPCから確定申告を行った(e-Taxを利用した)際に発行される『利用者識別番号』を基に次回からは申告を行うのですが、私がその番号を用意していなかったため、税務署に問い合わせて調べたそうです。
『利用者識別番号』も判明したところで、職員の案内でPCが用意されているスペースへ。
横長の机が数台あり、1台の机にパイプ椅子が2脚。その上にノートPCが1台ある場所へ案内されました。
そのPCを使って確定申告書を作成するのですが、私の前に2名の方が列を作っており、私もその後方の席に着き待つことに。
それから程なくしてPCに空きができ、私の番が回ってきました。
今回は感染対策のため、PCの操作は職員が行い、私はその隣で入力内容に間違いがないか確認するだけでした。
先ほど記入した必要書類を職員に渡し、その内容を画面の案内に従い、入力。
・申告者の生年月日、住所、氏名、電話番号など
・源泉徴収票の内容(支払金額・源泉徴収税額・社会保険料等の金額)
・支払者(源泉徴収票を発行した会社)の住所、社名
・振り込み先の口座情報
あとは自動計算により確定申告書が作成され、その内容をインターネット経由で税務署に送信して完了。
作成した確定申告書の控えをプリンターで印刷してもらい、それを受け取って確定申告が終了しました。
入場してから1時間ほどで会場を後にしました。
還付金の振り込み
確定申告書の作成の際、自動計算の結果により私が今回受け取れる還付金の金額が "4万円弱" であることが分かりました。
自粛期間が続く中、たとえ少額とはいえ『臨時収入』の存在はありがたいです。
還付金を受け取るまでの期間ですが、確定申告してからおよそ1~2カ月後になります。
また、自宅にてe-Taxを利用した場合はもう少し早く、3週間程度で指定した口座に振り込まれます。
= 補足 =
確定申告を終えてから1ヶ月後。
税務署から『国税還付金振込通知書』というハガキが自宅に届き、指定した口座を確認したところ同額の還付金が振り込まれていました。