2024年 4月25日(木)
更新日:2021-11-13

派遣社員の私でも購入できた! 現金?ローン?中古物件の購入方法

支払い方法のイメージ画像

派遣社員であり収入が不安定な私ですが、コツコツと貯めた自己資金で一軒家を購入することができました。

収入が安定している方であれば『住宅ローン』という選択肢もありますが、私の場合、中古物件の購入を意識した当初からその選択は頭にありませんでした。

その大きな理由は『非正規雇用(派遣社員や契約社員など)』であることですが、貯めた自己資金を『頭金』として提示することで住宅ローンの審査を通過することができたのか考えることがあります。

今回は、中古物件の購入を実現した私が考える "収入が不安定な方" でも購入できる方法についてお話します。

現金一括による中古物件の購入

単純明快 - 雇用形態に縛られない

現金一括のイメージ画像

「マイホームは人生における最大の買い物」と言われますが、どんなに高額であっても『商品』です。
商品に見合う金額が用意できれば、売り手と買い手の交換作業になります。

その観点でいえば、現金一括による購入は働き方や年齢といったプライベートな問題に悩まされることなくマイホームを入手できる単純明快な方法であるといえます。

仮に私が不動産業者であった場合、身元がしっかりしていれば後はきっちりと金額を納めてくれるかを問題にします。

決済を行うまでは購入するための現金を披露する場はありません。
そのため、決済日までは「一括購入できる現金を持っている」という "口約束" で進行します。

私の場合、不動産業者に信用してもらう意味でも『手付金』を納める際、不動産店舗に伺う日時をなるべく早めたり、現金を封筒に入れて手渡すといった行動で示しました。

現金一括による支払いがもたらすメリット

現金一括による支払いには、住宅ローンによる購入にはない "メリット" があります。

1)複雑な手順を踏まず短期間で決済を終えることができる

申し込みのイメージ画像

住宅ローンによる購入の場合、金融機関独自の審査を通過する必要があります。

その金融機関も1社のみではなく複数の金融機関の審査を受けることも考えられるため、申し込むだけでも大変です。

そして、金融機関や不動産業者を交えた決済を行う場合でも複数の関係者とのスケジュール調整が煩雑になります。

その点、現金一括で購入する場合は決済時に金融機関とのやりとりが省かれるため、決済などの段取りが少なく比較的スムーズに進めます。

また、不動産業者とのやりとりが遠方で行われる場合、現地へ赴く回数を減らせ交通費や時間の節約に繋がります。

2)物件購入時の値引き交渉の材料になる

交渉成立のイメージ画像

私が購入した中古物件は、物件検索サイトから気になる物件を見つけ出し、管理する不動産業者とメールによる連絡を取り合うことで購入を実現しました。

最初にメールを送った際、サイトに掲載されている情報についての質問や競合相手の進捗状況の確認のほか、値引きについての質問も送りました。

内見を終えた後に値引き交渉を行うか悩みましたが、相手の出方を伺う "探り" の意味合いでもストレートに「現金一括で購入できる」旨と「いくらまで値引きが可能か」といった内容を送りました。

メールを送信してから翌日にはその返信がありました。
先の質問内容に対する返答のほか、値引きの件も渋ることなく「現金払いであれば40万円の値引きが可能」と即答でした。

物件購入後に知ったことですが、本物件は人気があったらしく、私と交渉している期間や購入した後も物件検索サイト経由での問い合わせが後を絶たなかったそうです。
もし、欲をかいて40万円の値引きに納得せず、粘り強く値切るような行動をとっていたら不動産屋さんに悪い印象を与え、物件の紹介自体なくなっていたかもしれません。

それから中古物件の購入までに不動産屋さんと交わした会話の中から私なりに考えてみましたが、現金一括で購入することは相手側にとっても下記のメリットがあると考えられます。

・住宅ローン審査のサポートや審査待ちの期間を省くことができる

・売主も早い段階でまとまった現金を入手することができる

そのため、現金一括による購入は値引き交渉を有利に進めることができる可能性が高いです。

貯金を継続することの意義

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私の場合、一軒家の購入に向けて「●000万円」の貯金を目標に掲げたわけではなく、貯まった自己資金の中から購入可能な価格帯の中古物件を探し、手に入れることができました。

マイホームの購入に向け行動している方の中には「●000万円」の貯金を目標に掲げ、毎月の給料からコツコツと貯金している方もいると思います。

目標金額の達成までには長い道のりが待っています。
数年ほどで達成できれば良いのですが、状況によっては10年以上と長期間かかってしまいます。

そのため、目標金額に達する前に挫折することも考えられます。

しかし、貯めてきた努力は決して無駄ではなく、その貯金は住宅ローンの頭金として活用できる可能性もあるため途中で断念せず貯め続けることが重要です。

夢のある購入方法

金運のイメージ画像

「現実的ではない」と言われるかもしれませんが、『宝くじ』の高額当選も購入方法の一つとして挙げられます。

突然大金が舞い込み、これまでマイホームの購入を意識したことがなくとも現金一括による購入が可能になったり、購入資金の足しにもなります。

なぜ『宝くじ』による購入を話題に挙げたのか。それは過去に高額当選金で都内にマンションを購入した人物が身近にいたからです。

そのため "遠い絵空事" ではなく "現実" として僅かな可能性を含んでいます。

私がまだ駆け出しのエンジニアとして開発現場を転々としていた20代。そのころ同じ現場で親しくなったKさん。

所属する会社は違いましたが、同世代のエンジニアであるため給料の相場は大体把握できました。

しかし、Kさんの日ごろの昼食や残業した際の夕食は贅沢なものであり、駆け出しの身分としてはその光景が不思議でした。

ある日「食にお金をかけているけど生活は大丈夫か」とKさんに問いかけたところ、「実はあまり言いたくはないけど…」と前置き、宝くじの件を話してくれました。

毎年買っていた年末ジャンボ宝くじが当選し、その当選金で都内にマンションの一室を現金一括で購入したとのこと。
(具体的な当選金額は最後まで教えてくれませんでした。)

そのため、家賃にかかる出費の心配がないため、給料の使い道や働き方に余裕があると語っていました。

「現実的ではない」と言い切れないため話題にしましたが、やはりここは堅実にコツコツと貯金することが確実です。

住宅ローンによる中古物件の購入

住宅ローンは『高嶺の花』

マイホームのイメージ画像

仕事や収入が安定していない方でもマイホームの購入を意識した際、住宅ローンの借り入れを一度は考えると思います。

私の場合、中古物件の購入を考えた際『住宅ローン』という選択肢はありませんでした。
むしろ、その言葉すら浮かびませんでした。

それは、派遣社員である私は正社員や公務員のように給料が安定しているわけではなく、次回の契約更新ですら心配する立場であるため、そのような雇用形態の人物に住宅購入のための資金を融資するとは考えられなかったからです。
(後に調べた結果ですが、やはり「派遣社員・契約社員は対象外」と答えている金融機関も存在します。)

もし、住宅ローンを借り入れることができれば新築住宅の購入も視野に入ります。
または中古物件であったとしても立替やリフォームといった改修工事により快適な住環境を手に入れることもできます。

住宅ローンにより夢は膨らみますが、やはり『高嶺の花』です。

派遣社員でも借り入れは可能?

審査のイメージ画像

いくつかの大手派遣会社のサイトを見てみると「派遣社員が住宅ローンを借り入れることができるか」といった内容の記事が掲載されています。

結果、複数の大手派遣会社が『(条件により) 住宅ローンの借り入れは可能』と結論づけています。

また、インターネット上にて住宅ローンの借り入れについて調べてみると、審査の際に重要視される項目は共通しているように見受けられます。

その想定される審査項目を事前に把握し、自身の現状を見つめ直すことにより、派遣社員であっても住宅ローンを借り入れるチャンスはあるのではないでしょうか。

住宅ローンを提供する金融機関は、誰もが耳にするメガバンクから地方銀行、農協や保険会社など数多く存在します。

それらの金融機関の中から、選択肢は限られますが派遣社員に少しでも有利なところを調べ、そこに申し込む。
たとえ審査に落ちたとしても、対策を講じて再挑戦し続ける努力があれば住宅ローン融資の可能性は高まるのではないでしょうか。

そこで、派遣社員である私でも住宅ローンの審査を通過することができるか、シミュレーションの意味合いも含め、国土交通省が公開している『民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書』を基に、派遣社員でも住宅ローンの借り入れが可能か調べてみました。

その結果は、下記の関連記事に掲載しています。

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