2024年 3月28日(木)
作成日:2020-11-30

物件購入は予定外? 私が移住を決意した理由

閑静な土地のイメージ画像

このサイトでは中古物件購入に関する記事を多く書いていますが、思い返せば、当初は自然豊かな地域にある『賃貸物件』を探すことが目的で物件を調べていました。

ところが、あることがきっかけとなり、中古物件購入に向け考えを改めるようになりました。

今回は、私が移住を決めたきっかけや中古物件購入を決意した経緯についてお話します。

会社勤めに意義を見出せなくなった30代

オフィス街のイメージ画像

私の職業はIT業界におけるエンジニア(WEB系エンジニア)です。

30代前半にリーマンショックに見舞われ、"働くこと" 特に "会社勤め" について不信感を募らせながら日々を過ごしてきました。

話題は変わりますが、私は世界的に有名な経営者よりも手の感覚だけで精密機械以上の成果をあげる町工場の職人を尊敬するタイプの人間です。
このような価値観を持つ私が当時、技術者への理不尽な扱いを目の当たりにし、また自らも経験。何かを生み出す仕事の今後について常に考えるようになっていました。

30代半ば、金属加工による造形物の豊かな表現に魅せられ、制作に必要な知識を独学で蓄えながら技術習得に励んでいました。

当時暮らしていた狭いアパートでの作業は不便なことが多く、金属を叩く音や薬品の匂い、火も使用するため隣人へ配慮しながら慎重に行っていましたが限界を感じ、「のびのびと作業ができる環境へ移住し没頭できないか」と考えるようになりました。

ものづくりを見つめ直し没頭できる環境へ

"ものを作る" "新しいものを生み出す" には心にゆとりがなければ成り立たないと私は考えます。

時間や人に縛られ神経をすり減らしていくだけの働き方に疑問を感じていた私は、ものづくりを通じて『穏やかに生きられないか』と思うようになり、そこから理想を現実のものにすべく行動を開始しました。

安い戸建ての賃貸物件探し

当時、都内に住んでいた私は、近所または電車で通える範囲内で作業場が確保できないか探していました。

「いっそのこと郊外に引っ越し、住居兼作業場として安い戸建てを借りよう」を思い立ち、東京に限らず近県の戸建て物件を探し始めました。

調べてみると、都内でワンルームの賃貸アパートを借りるぐらいの金額で一軒家が借りられるとのこと。
それから夢中になって探したことを覚えています。

活動資金の目途が立つ

貯金のイメージ画像

『穏やかに過ごしたい』という理想に向け行動し始めておよそ5年。

これまで貯めてきた自己資金は、賃貸物件の確保や作業のための初期投資として設備を購入したとしても数年ほど没頭しながら生活できる金額に達していました。

資金面での問題をクリアしたことを期に、移住に向けての準備のため仕事を辞め、長期間の休みに入り物件探しに専念しました。

空き家バンクの存在を知る

気になる物件をいくつか洗い出し、いざ現地に赴き内見を行う段階になった時、あるテレビ番組で『空き家バンク』の存在を知りました。

その内容は、地方ではありますが驚くほどの低価格で庭付き一軒家が手に入るといったもので、中には0円で戸建て物件のほか畑までついてくるというものもありました。

この情報が転機となり、方針転換。

これまで調べた賃貸物件には目もくれず、近県の市町村の空き家バンクについて調べ始めました。

首都圏というだけあって流石に無料とか数10万円といった物件は見つかりませんでしたが、捻出すれば物件購入も夢ではないと現実味を帯びてきました。

手持ちの資金で一軒家購入が可能に

売り物件のイメージ画像

目星をつけた空き家バンクの物件について、役場の担当者とメールで連絡をとり、内見を行っていきました。

現地に赴き内見を重ねる中、空き家バンクの物件だけではなく地元の不動産業者が物件検索サイトに公開している物件の中にも比較的安い "掘り出し物" があることを知り、空き家バンクと並行して探すようになりました。

このような経緯で条件に合う物件を見つけ出し、即購入。移住を実現しました。

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